「弥生の記帳代行支援サービス」を導入しました。
香川県高松市の税理士、森です。
事務所の業務効率化のために「弥生の記帳代行支援サービス」を導入しました。
かなり便利なので、当事務所における運用や感想などについて、お伝えしたいと思います。
※会計事務所向けの内容の記事となります。
「弥生の記帳代行支援サービス」とは?
弥生の記帳代行支援サービスは、記帳代行業務を自動化・効率化するための弥生PAP会員向けのサービスで、「記帳代行用ツール(口座連携)」や「証憑データ化サービス」などのサービスが含まれています。(電子帳簿保存法に対応した「証憑管理サービス」もありますが、今回は省略します。)
記帳代行用ツール(口座連携)
記帳代行用ツール(口座連携)は、顧問先が利用しているネットバンキングやクレジットカードなどの取引データを弥生会計AEと連携させるためのツールです。
導入時に顧問先に弥生IDを取得してもらって初期設定を行う必要がありますが、1件あたり30分もあれば簡単に設定できます。
一度連携をすると、以降はほぼ自動的に仕訳が取り込まれるので、仕訳入力の作業を大幅に削減できます。通帳コピーやCSV形式の取引データなどの資料回収も不要となります。
口座・クレカ連携の設定の流れや自動仕訳の仕組みは、弥生会計Next、マネーフォワード、freeeなどのクラウド会計ソフトとほとんど同じものとなっています。
証憑データ化サービス
証憑データ化サービスは、通帳、クレジットカード明細やレシートなどの紙証憑をスキャンして弥生に送ると、弥生会計AEに取り込み可能な形式で仕訳データが納品されるサービスです。
会計ソフトベンダー各社も同様のサービスを提供していますが、ネットバンキングとキャッシュレスの普及により、スキャナを使ったAI-OCRによるデータ化サービスの存在感は薄まっていくのではないかと思っています。
当事務所における記帳代行支援サービスの運用
当事務所では、今のところ「記帳代行用ツール(口座連携)」のみ使用し、「証憑データ化サービス」は使用していません。
顧問先にネットバンキング登録やキャッシュレス決済への移行を御協力いただいているので、紙証憑がほとんどない状態を作れており、スキャナを導入するメリットが無いからです。
顧問先の御協力に感謝です。
利用料金
「弥生の記帳代行支援サービス」の利用料金は次のとおりです。
・基本料金10,000円/月
・顧問先11件以降は顧問先数に応じて500円~900円を加算
・証憑データ化 18円/明細
(詳細は、弥生の公式サイトをご確認ください。)
さいごに
システムの導入に当たって、顧問先にクラウド会計ソフトの契約と口座連携設定だけをしてもらって、記帳は会計事務所が行うという方法も検討しましたが、顧問先に会計ソフト利用料の負担が生じてしまいますし、記帳入力の操作感はデスクトップ型に分があります。
「弥生会計AE+記帳代行用ツール」だと、クラウド会計ソフトの最大のメリットである口座・クレカ連携をデスクトップ型ソフトである弥生会計AEで使用できるようになるので、「クラウド型とデスクトップ型のいいとこ取り」なシステム構成となり、導入するメリットは大きいと感じています。